DVD/き/銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX/東映アニメーション/03巻


タグ:展示, DVD, , 銀河鉄道999, COMPLETE DVD-BOX. ワルキューレの魔女, 東映アニメーション, エイベックス, 2003(平成15)年


銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 03巻 ワルキューレの魔女  

画像 

 





収録DISC-1
 037 ミーくんの命の館
 038 卑怯者の長老帝国
 039 霧の都のカスミ
 040 球状住宅団の大酋長 前編
DISC-2
 041 球状住宅団の大酋長 後編
 042 フィメールの思い出
 043 嵐が丘のキラ
 044 ワルキューレの空間騎行 前編
DISC-3
 045 ワルキューレの空間騎行 後編
 046 エルアラメインの歌声
 047 永久戦斗実験室 前編
 048 永久戦斗実験室 後編
DISC-4
 049 これからの星
 050 亡霊トンネル
 051 透明海のアルテミス 前編
 052 透明海のアルテミス 後編
DISC-5
 053 鏡の星の鉄郎
 054 終わりなき夏の物語 前編
 055 終わりなき夏の物語 後編
豪華解説書
原作者メッセージ付き原画イラストボード
999車両正面のプレートピンバッジ
原作目の前を走る東京行きの汽車を毎日見て、オレもいつか、あれに乗って行くんだって 原作:松本零士

 私の家の前7mを鹿児島本線が走ってましたから、汽車は日常の、身近な自然的存在でした。汽笛、ブレーキの軋み、ピストンの金属音、そして大地を震わせる轟音、そんな汽車が東京行きというプレートをつけて走るのを毎日眺めていたわけです。線路に耳を当てて、レースのつなぎ目を車輪が越える時の、カタンカタンという音をよく聞いていました。・・・・・・ただしこれはお勧めできません(笑)。いつの日にか、あの列車に乗って東京へ行くのだと、そういう思いがしだいしだいに強くなっていった少年の日の思い出です。
 そして宮沢賢治さんの『銀河鉄道の夜』も、小学生の低学年時に学校の講堂で影絵物語として観ていましす。その当時は、天空に広がる本物の満点の星空を見上げていると、自分が本当に星の海の中に浮かんでいるような気がしたものです。そういうものが自分自身を駆り立てて、宇宙へ行く999の原型がしだいしだいに強く心の中に宿っていった、そうだと思っています。
 そして旅発(たびだち)の時が私にも来ました。カバンひとつであの時あの列車に乗らなかったら、私の運命も変わっていたでしょう。乗ってよかったとしみじみそう思います。私にとっての銀河鉄道は自分の意思で走り始めた空間鉄道の列車だったわけです。東京まで26時間、夜の部分の記憶ばかりが強くて昼間のことは何だかはっきりしません。
 なにしろ18歳でした。星雲の志を抱いての旅発ですから血湧き肉躍る興奮状態で、夜もまったく眠れませんでした。窓の外の暗闇を流れるわずかな街頭や家々の明かり、本物の星がゆっくりと後ろへ去って行って、まるで本当に宇宙を旅しているような気持ちに浸れました。ただ夜はこの上もなく長く、退屈でひたすら空想をしながら時を過ごすしか方法がありませんでした。反対側の空席の外を流れる星空を見ていると、その席に、前を向いて座っている美しい人を見ているような幻影にとらわれて、いつの日にかそういう場面のある漫画を描き、漫画映画を作るのだと、ひたすらひたすら空想して夜を走り抜けた大切な時間でした。これが私の本当の旅発だったわけです。運命の分岐点だったわけです。時間に感謝しています。
 わずかに乗っていた他の乗客の人たちも、年齢を問わず皆親切で、行く末を励ましてくれました。18歳の私は青春の真っ直中を蒸気機関車に牽かれた列車に乗っていたわけです。SLの時代が最後の、運のよい旅発でした。
 それとともに、徹夜で一昼夜かけて東京まで行くのがなんとも長大な旅に感じられて、訓練や資格がなくても切符さえ買えば星の海へ舞い上がれる鉄道だったらどんなによいかと本気で夢見ていました。それが銀河鉄道999。永遠に少年の心の中を走る列車だと信じています。ずいぶん時が流れましたが、999は私の心の中でその日と変わりなく元気に走り続けています。
 次は連載中に経験した、さらなる旅の話をしましょう。
企画森下孝三
製作長澤孝之
発売2003(平成15)年01月22日
東映アニメーション株式会社
エイベックス株式会社
税抜定価24,800円
備考
コラム