タグ:展示, マンガ, き, 銀河鉄道999<限定発行・愛蔵版>, 少年画報社, 1978(昭和53)年, 少年キング, 1977(昭和52)年
巻頭 | 『銀河鉄道999』に寄せて この『銀河鉄道999』は、僕の子供の頃からの憧れや夢を託して書いている一ばん好きな物語です。 小さい頃、夜空を見上げると、どこまでも遠く数えきれないほどの星が見えました。きらきらと輝くその星を見ていると、それだけで僕は宇宙を旅しているような気になりました。よく考えてみると、宇宙船地球号は、それ自体が宇宙に浮かんだ宇宙を旅する船だと気がついたのは、ずっと後になってからのことです。 それから時間は過ぎて、僕はとうとう大人になってしまいました。しかし、あのとき見た夜空に輝く星や、それを見て思い描いた夢は、そのままずっと僕の心の中に、タイムマシンのように時間の流れに逆らって今もあります。僕はその頃、いつの日か自分が本当に宇宙を飛ぶ日が来ると信じていました。 いま考えると、現実には残された時間が少し足りないような気がします。だから僕の代わりに、鉄郎やメーテルを銀河鉄道に乗せて宇宙を走らせることにしたのです。 鉄郎少年の夢や希望や未来を乗せて、メーテルと共に果てしない宇宙を走る銀河鉄道は、僕の昔からの夢や憧れや思い出を乗せて走る列車なのです。 この銀河鉄道には、正確にいうと終点がありません。それは少年の日に思い描いた夢に終わりというものがなかったからです。 いつまでも僕の夢を乗せて、銀河鉄道は走りつづけるに違いありません。 松本零士(サイン) |
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収録 | 第1話 出発のバラード 第2話 火星の赤い風 第3話 透明な女ガラスのクレア 第4話 タイタンの眠れる戦士 第5話 大盗賊アンタレス 第6話 迷いの星の影 第7話 彗星図書館 第8話 暗黒星メフィストの黒騎士 第9話 水の国のベートーベン 第10話 大四畳半惑星の幻想 銀河鉄道999のもう一つの出発駅 小松左京 松本零士先生のこと 麻上洋子 松本零士の世界 石子順 |
初出 | 「銀河鉄道999」1977(昭和52)年『少年キング』1月24日・31日合併号 |
奥付 | <限定発行・愛蔵版> 銀河鉄道999 1 1978(昭和53)年12月24日 限定発行 |
著者 | 松本零士 ©松本零士1978 |
発行者 | 今井堅 |
発行所 | 株式会社少年画報社 東京都千代田区三崎町3-3-12 電話 東京(03)266-3501 代表 郵便番号101 振替 東京20260番 |
印刷 | 大日本印刷株式会社 |
用紙 | 日本加工製紙株式会社 東海パルプ株式会社 |
製本 | 大日本印刷株式会社 |
定価 | 2,500円 |
備考 |