タグ:展示, 文庫, き, 銀河鉄道999 PART2映画版 大百科, 勁文社, ケイブンシャの大百科, 1979(昭和54)年
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発行人 | 加納勲 |
発行所 | 株式会社 勁文社 〒160 東京都新宿区西新宿7-2-5 ☎03(369)0271 振替 東京9-13311 |
制作 | 株式会社 エコーエンタープライズ |
企画 | 東映株式会社 |
印刷 | 凸版印刷株式会社 |
製本 | 明興製本工業株式会社 |
レイアウト | ADRシステム |
カバー奥付 | 株式会社 勁文社 発行 1979(昭和54)年09月20日 初版 1979(昭和54)年11月25日 重版 |
定価 | 650円 |
備考 |
特に本書については、余り言うことがない。
当時の時代背景的に「銀河鉄道999」のTVアニメが大ヒットするや、原作のマンガ本や連載雑誌がバカ売れしただけでなく、当時としてはマレなことに単発の「アニメ映画」となった。
すでに劇場版「宇宙戦艦ヤマト」が上映されてはいたが、劇場版「銀河鉄道999」はバカみたいにヒットした。
繰り返しになるが「マンガは子供のモノで低俗」だとされていた時代にアニメなんてのは言語道断で、「東映まんがまつり」を除くと、アニメ映画自体が非常に珍しいことでもあった。
当時、手塚治虫を頂点とし、それに続く松本零士先生等の「マンガエリート」が、日本の子供たちからマンガを武器に革命を起こしたと言っても過言ではない。
その手助けをした大手出版社の功績とその罪ではあるが、少なくともケイブンシャは子供たちの仲間であったと言える。
私はもう十分にトシを食ったオッサンなので、今のマンガやアニメは正直言ってよくワカランし、そもそもマンガを読んだりアニメを見るヒマはない。
タマに読んだり見たりする最近のマンガやアニメは、確かに良いモノも多いようだが、現代が「個」の時代と言われるように、大多数が圧倒的に支持する「ムーブメント」が起こせるような作品はないようだ。
今の若い人達が、当時の「銀河鉄道999」のブームを知ったら、さぞ驚くだろうと思う。
それはひとつの熱狂的なムーブメントであったし、世代限定の「映画は時代の記憶装置」だと言える。
現代はあらゆるエンタメがあり、ネットによってあらゆる年齢・職業・階層の人とコミュニケーションが可能だが、それに反して個人主義的エゴイズムによって自分自身を守るため、同時代的な共感というのは皆無に等しい(「最期は笑って死ねるような人生-松本零士的死生観」記事参照)。
ゆえに「ケイブンシャの大百科」は、やはり世代限定の「時代の記憶装置」なのかも知れない。