1000年女王(東映)


タグ展示, パンフレット, , 1000年女王, 東映, 1982(昭和57)年


1000年女王  

画像

企画
原作
構成
❤あなたも雪野弥生と同じ世界へ・・・
企画・原作・構成 松本零士

 今回の「1000年女王」というのは、全く新しい構想をたてて作りあげたものです。999の次だから、1000だという安易な発想ではありません。
 もともと、歴史的な見地から、ヒミコクレオパトラ楊貴妃といった一連の女王というものに興味をもっていましたが、それをまとめて、1000年に1度生まれかわり、さりげなく地球の過去から未来までの人間の歴史を、責任をもって宿命を背おって生きているという女性がいたら面白いだろうと考えていました。
 テレビでは、サブ・タイトルに「新・竹取物語」とついているように、今回の1000年女王というのは、かぐや姫がはじまりでそれから1000年、つまり1999年まで、地球を治める女王として登場するわけです。しかし、その本当の正体はラストまで分かりません。
 テレビシリーズとこの劇場用映画は根本的にドラマ設定、テーマ、ストーリーとも大巾に異り、大スクリーンに耐えうる大サスペンスに仕上がっています。
 最も違う点は、最初から最後まで、1000年女王=雪野弥生にカメラが密着していることで、そのため弥生の秘密は最初から皆さんの前に現われます。弥生の眼から、いろいろな世界を見る物語となっています。
 「1000年女王」のテーマは、”自然への思いやり”です。
 自然イコール地球上のすべての生物、美しい緑、空、海。今この地球を愛するという思いやりや気持ちがどんなに大切なものか、そしてそれを汚してしまうということは、いかに恐ろしいことなのか、その責任を1000年女王が背負っているというわけです。
 また、この中で特に描きたいことは、”やさしさ”ということでした。実際には、人類の歴史は戦いの連続でしたが、人類の原型というのは”やさしさ”にあふれていたはずです。
 自然に対する、あるいは人や動物に対する”やさしさ”や”思いやり”をすべての人がもつことは、どんなに素晴らしいことでしょう。
 映画「1000年女王」は、この”やさしさと愛”につつまれた、あたたかくおだやかなムードを楽しんでもらう作品になるよう心がけました。
 もちろん、それだけでは物足りない人には大スペクタクルや恐怖のミステリー、アッと驚くサスペンスもふんだんに盛りこみました。
 それらを通して、皆さんは雪野弥生と同じ世界に必ずやひきこまれるでしょう・・・
公開1982(昭和57)年03月13日
発行東映株式会社映像事業部
©松本零士/1000年女王製作委員会
定価450円
備考1982(昭和57)年邦画配給収入10位・配給収入10億1,000万円
コラム