「不滅のアレグレット」名言・名セリフ集

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松本零士 名言・名セリフ集「不滅のアレグレット」
 

不滅のアレグレット  

あらゆる存在は拡張へ向かう。
あらゆる民族は、世界支配へと向かうのだ!!
それゆえ我々は断固として主張するのだ。
血の純潔のみが世界に存在を許されるのだ。
血の純潔とは、
しかり!!
わがアーリア人の血だ。
アーリア人の勝利か!!
はたまたその絶滅か。
ユダヤ人の勝利か?
諸君は欲するか??
ユダヤ人の勝利を!!

アドルフ・ヒトラー「不滅のアレグレット」(『不滅のアレグレット』所収)

わが大ドイツ
国民のスローガンはただひとつ、
ドイッチェラント・ユーバー・アレス!!
第三帝国の未来千年の栄光を信じて、
ドイツ兵は各地に死をものともせず
戦っているのです。
おわかりでしょうな、
先生!

ナチス親衛隊員「不滅のアレグレット」(『不滅のアレグレット』所収)

ドイツの土よ。
私はヒトラーのために演奏するのではない。
愛するドイツの人々のために
自由を求める人々のために、
私はドイツで音楽を奏でるのだ。
ドイツの土よ。
世界の人々は
それを分かってくれるだろうか?

フルトベングラー「不滅のアレグレット」(『不滅のアレグレット』所収)

わが偉大にして神聖なる
ドイツ領土の腹中にとび込んだ
あわれな連合軍将兵諸君。

不敗のわが胃液に消化される前に
ベルリン国立オペラより
楽劇「ラインの黄金」をお送りしよう。

指揮者はわがドイツの誇るフルトベングラー!!
諸君!
「神々の黄昏」と共に息を引き取られんことを。
ハイル・ヒトラー!!

「不滅のアレグレット」(『不滅のアレグレット』所収)

ヒトラーがワーグナーを愛したからといって、
ワーグナーに何の罪があるのだ。
ドイツ人がドイツに留まって、
なぜ罪となるのか?
どちらにせよ、
あれがドイツだったのだ。

フルトベングラー「不滅のアレグレット」(『不滅のアレグレット』所収)

ユダヤ人追放の嵐の中で、
敢然と追放反対を選んだのは、
フルトベングラー先生だったのではありませんか?
ゴールドベルクも
その他あの時ドイツを去った多くの楽員も、
決して忘れません。
かくいう私も、ユダヤ人です。

ユーディ・メニューイン「不滅のアレグレット」(『不滅のアレグレット』所収)

ドイツの土よ。
ドイツは私を無罪だと言ってくれた。
世界は私を無罪と言ってくれた。
私には、
これからまだ未来があるのだ。
戦いで消えた多くの人々の未来は
戻ってこないというのに・・・。

フルトベングラー「不滅のアレグレット」(『不滅のアレグレット』所収)

おまえ二十五で死んでしまう。
死ななきゃならないオレの気持ちがわかるか?
わかってくれるか?

じくじく
サボテンのトゲを口にほうばって
ぐちゃぐちゃ噛んで
かきまわして
涙を流して
神も仏もあるもんかという
おれの気持ちをわかってくれるか。

田代「消えない音」(『不滅のアレグレット』所収)

息がとても苦しくなってきた。
マドレーヌ、
ベートーベンの弦楽四重奏曲
第十一番ヘ短調のレコードをかけておくれ。
セリオーソだ、
第三楽章のセリオーソだけでいい・・・・・・。

ああ 聴こえる。
こんな音楽を書くためには、
神に選ばれた楽聖でなければならないなあ・・・・・・。

偉大な作曲家になることは、
大変なことだ・・・・・・
マドレーヌ。

ディヌ・リパッティ「海螢」(『不滅のアレグレット』所収)

生まれてきて
苦学して大学出て
先生になって嫁さんもらって、
ガキの2・3人こさえ
それでオレは死ぬんだ。
(中略)
リパッティは死んだ33歳でな。
33歳のオレは、
まだ何も出来ない・・・。

偉大な武田先生「海螢」(『不滅のアレグレット』所収)

五歳の時、バイオリンを自ら破壊したオイストラフ
しかし、生涯をバイオリンと共に送った。
いかに自分から遠ざけようとしても、
逃れられないものがある。
ベートーベンはそれを
「運命」と呼んだ・・・。
ビクトル・ユーゴーはそれを
「宿命」と呼んだ・・・。

「バイオリンの切れた弦」(『不滅のアレグレット』所収)

なせばなる・・・・・・。
はずたったのに・・・・・・。

はずたったのに。
東大め・・・・・・
くそ・・・・・・。

「SP78回転の青春」(『不滅のアレグレット』所収)

あなたもワーグナー
ベートーベンを生み・・・そして、
私には忘れることのできない
フルトベングラー先生を生んだ
偉大な音楽の国。
ドイツから来たのだろう・・・・・・。

ならば、私の心はわかるはずだ。
音楽の国の心があなたに残っていれば・・・・・・。

シャルル・ミュンシュ 「SP78回転の青春」(『不滅のアレグレット』)

シェリングの生演奏を聴くには
ふだんなら金がかかるぞ。
ただだからみんなに聴かせてやれ。

発砲は彼が立ち去ってからにしろ。
突撃砲隊にもくれぐれもよく言って聞かせろ。

「アステカの輝く星」(『不滅のアレグレット』所収)

ぼくが好きになったのは・・・
あなたですと
いいたいんだよなあ・・・。
いえないよなあー。

理解してもらうには
まずメキシコを理解せねばならんか・・・。
金がかかるなあー。
涙が出るなあ。

山盛「アステカの輝く星」(『不滅のアレグレット』所収)

ドイツとイギリスの仲が険悪になったころの・・・
イギリスの空軍基地でワシは聴いた。
デニス・ブレインは空軍の軍楽隊にいた・・・。

パール・ハーバーのあと
ワシらもイギリスと大げんかになって
ヨーロッパをまわって日本へ帰ったが・・・。

ああ
あのころはよかったなあ・・・・・・。

元大日本帝国海軍大佐「無限の走路」(『不滅のアレグレット』所収)

二つの心の外形に現れたことにしか
他人には見えない場合が多い。
たいていの男は外形とは別の
もうひとつの偉大な心を胸に秘し・・・。
その生涯を終わる・・・
人に知られずとも
その心は生涯
彼と共にあるのだ・・・。

「無限の走路」(『不滅のアレグレット』所収)

たぶん
アンセルメは二十九歳のとき
数学者から音楽家にのりかえて成功した。
練馬のウイリアム・テルと呼ばれる
このぼくはまだ十三歳。

もしかしたらアンセルメとは反対に
偉大な数学者になるかもしれないのだから
気を強くもてと
つまりこういう温かいお心で
くださったのではありますまいかと。

練馬のウイリアム・テル「不死身のウイリアム・テル」(『不滅のアレグレット』所収)

まあね、私だって若いころにゃ
トランペットにこっててね。
モーリス・アンドレのトランペットに
しびれていたのさ。
電気蓄音機で聴くと、よく音がのびて
モーリス・アンドレのトランペットはよくなったね――。

「裸と酒のトランペッター」(『不滅のアレグレット』所収)

当時、シュバイツァーに勝る技術を身につけた
オルガン演奏者は多くいた。
(中略)
アフリカの黒人たちの
想像を絶した医学的環境を知って
シュバイツァーが医学を志したのは、
三十歳になってからであった・・・。

「ジャングルのフーガ」(『不滅のアレグレット』所収)

シュバイツァーは医療の合間
ピアノを奏で、
オルガンを弾いて
人々の心に勇気と希望と
・・・そして、
優しさを与えたのだという・・・。
シュバイツァーの音楽には
技巧を超えた
愛の心があると人は言う・・・。

「ジャングルのフーガ」(『不滅のアレグレット』所収)

シュバイツァーの弾く音楽を聴くがいい。
そこに流れる慈愛と深い祈りの心に
必ずや心をうたれ
安らぎを覚えるに違いない・・・。

「ジャングルのフーガ」(『不滅のアレグレット』所収)

この国は、わたしにとってはまだ異国だ。
しかも、私の英語はあまりうまくない!
しかし、音楽という言葉で、
アメリカの人たちに話そう。

ベートーベンの「荘厳ミサ曲」表紙に
こう記されている。
「願わくば心から心へと」
これがわたしのアメリカの聴衆へのごあいさつだ。

ブルーノ・ワルター「ブルーノ・ワルター」(『不滅のアレグレット』所収)

ぼくは・・・
フランツ・シューベルト
・・・助けてくださいとはいいません。
見ていてください
ぼくには未来がある!!

フランツ・シューベルト「未完成 想像におけるわがイメージのシューベルト」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

ぼくはフランツ・シューベルトだ!!

他人のほどこしを受けようとは思わない。

フランツ・シューベルト「未完成 想像におけるわがイメージのシューベルト」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

ちくしょう!!
オレはフランツ・シューベルトだぞ!!

これはオレの曲だ!!
永遠に終わることのない
オレの曲だ!!

フランツ・シューベルト「未完成 想像におけるわがイメージのシューベルト」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

ある男はいう。
チャイコフスキーの曲を聴くとオレの心に雪が降る」と。

「過ぎ去った時の悲しい思い出だけがまぶたに浮かんで
他人がそばにいる所では聴きたくないものだ」と。

「ひとり部屋に閉じこもり
静かに聴きながら万感の想いをこめて
過ぎた日のためにオレは泣くのだ。

涙を流しながら
オレの過去と未来のために
酒を飲むのだ」と・・・。

「大悲愴序曲 チャイコフスキー」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

男はいう。
チャイコフスキーのおかげで
オレの思い出は悲惨なはずなのに
なぜか美しいものになってしまった」と・・・。

「大悲愴序曲 チャイコフスキー」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

パンはくわれる。
女にはもてられる。

世の中不公平で
なっちょらん!!

「宿命 イグナツ・ヤン・パデレフスキー」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

パデレフスキーはピアニストでありながら
分割されたポーランドの独立運動に力を貸した。
最後には首相になったんだ。

オレの心の支えだぞ。
聴いてくれ。

城野「宿命 イグナツ・ヤン・パデレフスキー」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

代償なしに
何もかも返す理由を信じてもらえんのか・・・
わしゃ
そんなにやらしい男に見えるのかなあ・・・。

えげつない商売やったもんなあ・・・
情けなや・・・。

島井望「ヘルベルト・フォン・カラヤンに捧ぐ 消えたコンサートホール」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

オペラやコンサートのお客は、
貴族や上流社会の人間ばかりです。
しかし、
あなたの音楽は貴族だけのものではない!!
断じてない。

心に音楽を求める大衆もまた、
あなたをお待ちしているのです。

ヨハン・ペーター・ザロモン「永遠なれハイドン」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

私には安らぎを共有する多くの女性がいる。
妻の事ではない・・・。
安らげる女性のことだ・・・。

私とて生ある男。
悔いなき人生を全うしたい・・・。
音楽と安らぎのために・・・。

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン「永遠なれハイドン」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

彼は、
ひとつの彼自身の時間のくぎり目に
来たことを悟ったのだ。
全てを無にかえして
裸になってやり直そうと・・・。

分不相応の負担を今振り捨てて、
身軽になって・・・
明日から生きる手だてを
迫力的に考えようと・・・。

悔いのない
男の人生を全うするために

スカイライン2000RS「鉄仮面」に乗っていた青年「永遠なれハイドン」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

後世、自分が存在した事実が
何かのかたちで残れば
どんなに素晴らしいだろうと
青年は思う。

ハイドンの曲が
彼をして壮大な希望的夢の世界へ
導いてくれたのだ。

「永遠なれハイドン」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

音楽は死ぬために聴くもんじゃないと思うよ。
夢を見るために聴くのさ。

希望があれば・・・
BGM付きの夢は楽しいからね。

山下「エリック・サティ はた迷惑な微罪」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

サティか・・・
知っててよかった。

ははは、
死にたかったのはオレの方だったのに。
へ理屈コネているうちに元気が出た。

山下「エリック・サティ はた迷惑な微罪」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

感謝するぜ。
サティさんの見せてくれた夢に。

女の一人や二人が何だ。
世界の半分は女じゃないか!!
そのうちまた一人や二人!!

山下「エリック・サティ はた迷惑な微罪」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

ぼくは君たち以上に日本人だ。
この大都市のたたずまいを見ていると・・・
ぼくは日本を憂う・・・

これではまるでアメリカだ!!
物質と科学万能のアメリカと
同じになってしまうではないか!!

セルジュ・チェリビダッケ「秘密の小箱の秘密 セルジュ・チェリビダッケ」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

肉眼で見えるはずのない「惑星」が・・・
宇宙といっしょに部屋へ流れ込んで来た・・・。

それまであいつに見えて
なぜ私に見えなかったのか・・・
そのわけも分かったような気がした。

あいつは私より・・・
孤独だったのに違いない・・・。

日吉健一「GUSTAV HOLST "THE PRANETS"Op32 消えない惑星 ホルスト」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

しだいに私の宇宙が
私から去ってゆくように思えるのだ。
ホルストの『惑星』は昔と変わらず
はっきり聴こえるのに・・・。
そのうち「惑星」も消えて
ホルストの『惑星』もレコードでしか
聴こえなくなる時が近づいているとしたら
・・・私はとても悲しい・・・。

日吉健一「GUSTAV HOLST "THE PRANETS"Op32 消えない惑星 ホルスト」(『不滅のアレグレット<完全版>』所収)

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