タグ:展示, パンフレット, き, 銀河鉄道999, エターナル・ファンタジー, 東映, 1998(平成10)年
原作・総設定 | 時間は夢を裏切らない・・・ 原作・総設定 松本零士 前回の劇場版から17年経ちました。でも『999』の旅そのものには時間の切れ目はありません。だから今回の旅の始まりは、その1年後と言う設定です。ただし鉄郎にとっては1年でも、メーテルにとっては100万年かもしれない。彼女は時の輪を無限にめぐる女性ですから。そのメーテルが、これを最後にするつもりで鉄郎のもとへやってくるところから、この旅は始まります。今回の物語は、最後の目的地に向かっていく大きな旅の一歩なのです。 今回の物語では、光と闇という宇宙を構成するふたつの極が登場します。光の生命である鉄郎たち人間と、闇の生命であるメタノイド。相容れないふたつの存在は、しかし、互いに生きる権利を持っている。その争いの中で鉄郎は、地球の再生、自然の再生、生命の再生に挑戦していきます。 その中で鉄郎は、時間は夢を裏切らない、そのかわり夢も時間を裏切ってはならない、という強烈な信念を持ちます。これは、今回の物語の大きなテーマであり、鉄郎を通して伝えたいことです。今、夢がかなわなくても諦めることはない。明日の君は今日の君より強い、明後日の君はもっと強い。だから頑張れ、だから焦るな。時間の中で夢はいつかかなう、そのかわり時間に対する義務として夢を放棄してはいけない。その両方が握手したとき、夢がかなう時が来るはずだ、と。 物語を描くということは、長い旅と同じです。それは時間の中を旅すると言うことと同じで、世代を超えて10年、20年、100年と言う時間の中で残る仕事をしたいと思っています。この物語のメッセージを忘れないで下さい。そして観客の皆さんが、いつかどこかでこの物語を思い出してくれれば幸いです。 |
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劇場公開 | 1998(平成10)年03月07日 |
発行 | 東映株式会社映像事業部 ©松本零士/小学館・東映・東映動画 |
定価 | 600円(消費税込) |
備考 | 配給収入2億円 |
本作「銀河鉄道999エターナル・ファンタジー」だが、1996(平成08)年に突如として小学館から少年画報社版の『銀河鉄道999』全18巻が再出版され、小学館の『ビッグコミック』系(最初は『ビッグコミックゴールド』だったと記憶している)で不定期連載が始まったことは、既に『さよなら銀河鉄道999設定資料集』ページのコラムでも述べた。
そして、これまた突然に新作映画のアナウンスがなされ、実際に映画館に観に行ってその内容について不満だったことも書いたので、映画の内容に関しては特に述べようとは思わない。
が、補足すると翌年に次回作が公開されるというアナウンスがあったので、ファンとしてはガマンしたのだ。
それに、THE ALFEEが歌った主題歌「Brave Love~Galaxy Express 999」は文句なく素晴らしかった。
今回の映画はほんの入口で、翌年以降に映画が続きそうな予感が持てるほど、この主題歌はかつてゴダイゴが歌った「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」以来の神曲だと言っていい。
このコラムで述べたいことは2点ある。
1点目は松本零士先生(当時60歳)のメッセージ「時間は夢を裏切らない」である。
詳細については「原作・総設定」欄の松本零士先生のメッセージ全文を参照して欲しい。
2点目は、次回作があるとアナウンスがあったにもかかわらず、本作の商業的失敗から次回作は作られなかった。
今でも、私は次回作を楽しみに待っているのだ。
それと言うのも、星野鉄郎役の野沢雅子(若い世代だと「ドラゴンボール」の孫悟空の声優と言った方が通じるか?)と、メーテル役の池田昌子はともに80代で、いつ引退してもおかしくない年齢なのだ。
事実、999号の車掌役だった肝付兼太(私と同世代だと「ドラえもん」のスネ夫で有名)は2016(平成28)年に亡くなってしまった。その前年には、本作でイーゼルの父役をやった、たてかべ和也(同じく「ドラえもん」のジャイアン)が亡くなっている。
挙げればキリがないが、キャプテン・ハーロック役だった井上真樹夫(「ルパン三世」の石川五ェ門で有名)は昨年亡くなったし、トチロー役だった富山敬は1995(平成07)年に亡くなっている。
残念なことに、松本アニメで主要なキャラクターを演じた声優はすでに鬼籍になったか、高齢だ。
松本零士先生も現在は82歳と高齢だから、現実として次回作が無いのは分かっている。
でも「銀河鉄道999」は永遠に終わりのない物語だから、ファンとして自分が生きている間はずっと待ち続けているつもりだ。
以下、後日談。
例によって例のごとく、過去にアップしたFBページの内容をコラムとしてコンテンツ化(またはこうして展示ページに記載)しようと思ったところ、ハタ、と思った。
確か当時、「Brave Love~Galaxy Express 999」のシングルCDを初回特典(銀河鉄道999ステッカー封入)と限定ジャケットのセールスにまんまとヤラレて購入したハズだ。
しかしながら元来私は「NO MUSIC, YES LIFE.」(?)な人なので、それほど音楽に関して執着しない。
ゆえに、当時から好きなアーティストのEPやLPを集めまくったり、その延長線上でCDをドカ買いするような音楽ファンではないし、もっと言えば映像作品にも淡白で、VHS・ベータ戦争の頃からAV作品(別の意味のAV作品は大好物)を集めるようなこともしない人間である。
基本的にパソコンと酒と本があり、移動する際にバイクがあれば完全に幸せな人間であるので、今に至るもCDはそんなに買わないし、事実持ってない。
当初は本稿を管理人的親不知讃歌コンテンツに追加するつもりで、「Brave Love~Galaxy Express 999」のシングルCDの発掘作業に当たった。実に難事業であった。
こんな酔狂なサイトを立ち上げて運営するからには、ある程度どんなジャンルでも持ってはいるが、CDは少ないから「展示をどうするか」は、ずっと懸案事項だったのだ。
そこで、シングルCDの内容を含めて管理人的親不知讃歌でコンテンツ化するよりも、展示ジャンルに「CD」を追加することにした。
またしても余計に考えたり作業する必要があるから時間はかかるし、現在の本サイトの更新計画にも修正が生じるが、死なない程度に頑張ろうと思ふ。