タグ:展示, 文庫, き, 銀河鉄道999 PART4TV版Ⅲ 大百科, 勁文社, ケイブンシャの大百科, 1980(昭和55)年
収録 | ・カラーハイライトシーン 51~65話 停車駅のすべて 登場キャラクター 生活様式 ゲストキャラクター声優紹介 ・51~65話 誌上VTR ・特別公開・ガラスのクレアの世界 ・台本完全収録、特別誌上ロードショウ ・麻上洋子・クレアを語る ・ガラスのクレアの世界 ・ガラスのクレア感想集 ・銀河鉄道999雑学大百科 ・完全取材!銀河鉄道999のできるまで ・松本先生、直撃インタビュー! ・タバックで大百科読者が横山、野沢両氏を直撃! ・アンケート・車掌は何物? ・メーテルの秘密集 ・これが999のすべてだ! ・鉄郎、メーテル、車掌の描き方 ・読者のページ |
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奥付 | 株式会社 勁文社 発行 1980(昭和55)年06月15日 初版 |
定価 | 650円 |
備考 |
本書の「ゲストキャラクター声優紹介」を改めて読んでみたが、実に多彩な声優がゲストキャラクターを務めていたのに驚く。
例えば、
と、主役・準主役級の声優ばかりでかなり豪華だ。
今と昔では「声優」が占める立ち位置は違うと思うが、昔の声優さんは俳優や女優の出身で、ほぼ洋画やテレビドラマのアテレコ出身者で占められていた。1963(昭和38)年の『鉄腕アトム』アニメ放送から、次々と制作されるアニメで声優デビューした人が多かったようだ。
元々が俳優や女優なので、演技の素養がバッチリある。だから洋画やテレビドラマのアテレコが可能であり、アニメの声優が務まるのだが、昨今の声優はアニメにとどまらず、ゲーム等の声優もやるから、若い人に人気の職業になっている。
「銀河鉄道999」の場合は、テレビアニメ放映前にニッポン放送でラジオドラマとして放送されたし、1980年頃は文化放送で「アニメNOW!」という、声優だけの番組も放送され始めた。
当時、私は父が放置していた年代物で大きな真空管ラジオでラジオを聴き、自分でラジオのキットを購入して半田ゴテを手に組み立てては、ラジオを聴くような小学生だった。
当時の小中学生は、自室または布団の中でコッソリ深夜ラジオを聴いていたもので、私は「さだまさしのセイ!ヤング」が好きで毎日聴いていたが、番組中にアニメについて声優が放送する枠があった。
俳優や女優が洋画やテレビドラマのアテレコから声優としてアニメに進出し、そしてラジオやテレビに進出して現在では人気の職業になって行った。
声優と言えば、私の大学の先輩(同じ商学部で税理士)が、10年以上前にサークルOBの集まりでこぼしていたことがある。
娘さんが大学受験で、我々の母校の商学部を目指し、卒業後は税理士になりたいと言っていたそうで、その先輩(税理士事務所経営)も喜んだ由だった。
だが、いざ大学に入学したら「声優志望」になってしまい、大いに落胆したとのことである。
個人的に、税理士にせよ公認会計士にせよ、作成する書類(データ)は将来的にAIを応用したRPAソフトに置き換えられるだろうと思っている。
ならば人間にしか出来ない声優の方が(売れれば)まだ将来性があるように思うが、芸能の仕事には変わりがないから、親としては心配なのだろう。
しかもネット全盛の現代では、マスメディアの影響力が限定的であるゆえに、同世代と時代を共有するようなアニメやゲームは、ほぼ存在しないだろうと思われる。
それはつまり、世代限定で代表的なアニメやゲームそのものと、その中で声優として一般に知られるほど有名になるのは、「銀河鉄道999」がテレビアニメで放映された1978(昭和53)年当時よりも難しいと思う。
その後、先輩とその娘さんの話は一切知らないので、さてはて、どうなったことやら。