銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)(東映)


タグ展示, パンフレット, , 銀河鉄道999, THE GALAXY EXPRESS 999, 東映, 1979(昭和54)年


 

銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)  

パンフレット『銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)』表紙

パンフレット『銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)』裏表紙

詳細情報  

企画
原作
構成
PRODUCER MESSAGE 松本零士

 アニメーションを作るのが子供のころからの僕の夢でした。それもメルヘンチックなものとSF的なものを合体させた、ともかく、ものすごくあったかい”大漫画映画”が作りたかった。今度『銀河鉄道999』を作るというのは、その生涯の夢を果たす大仕事なのです。いつか僕がくたばったらこの汽車に乗ってどこかへ行くんだみたいな、非常に馬鹿らしくロマンチックな、それでも激しい感情をこの作品には持っているのです。
 『銀河鉄道999』の中で僕は、残された時間、人間の”限りある命”を描こうと思います。人間の寿命の短さと、その中で頑張る人間ということで鉄郎少年を設定しました。限りある命だから人間は頑張り努力します。その願望を果たすべく、残された時間を人間は動きまわるのです。それに対し、人間の夢みる不老不死の生命とは何なのか、無限の命を持って我々は一体何をしようというのでしょう。この映画の中ではそれを大上段に構えるのではなく、青春の前記(15歳)の年齢である鉄郎が、やがて自立して一人前になっていく中で、彼にそれを実感させてやりたいのです。メーテルという女性は、そんな鉄郎にとって、思春期の願望と幻影、希望と夢そのものです。どんな男の子にも、死守運気の思い出というものが胸の中に消えずに残っていて、それは一度通りすぎてしまえば、二度と戻らないもの、非常に切ないものです。その思春期に自分が思いをかけた幻影がメーテルなのです。彼女は映画の中に実在するが、もしかしたら鉄郎の心の中の幻影かもしれない。そして彼の一人立ちとともに、その青春の幻影は目の前から消えてしまうのです。
 そういう鉄郎の成長の家庭に、僕は波乱万丈の物語を用意しました。それも、ひとひねりふたひねりじゃ面白くない。また出たかとあとからあとからたたみかける映画の楽しさも味わっていただきたいし、そのへんがアニメだから、非常に自由にできるわけです。
 僕のヒーロー、ヒロインの中でも、色々な意味で最も思いをかけられるのが、この鉄郎とメーテルです。それだけに、この映画は自分にとっても未来への文字通り踏みはずすことのできないステップだと思っています。同時に、大勢のスタッフの血と汗の結晶であり、一同まさに青春をかけて頑張ってくれています。願わくば、このあと何作も、もっともっと良いものを作りたい、その大事な土台にしたいのです。ただ、結果については悔いを残さない、最善を尽くしたのだから、どっちに転んでも後悔しないと開き直ってもいます。何よりも好きなメカニズムと共に、あたたかいメルヘンを共有した『銀河鉄道999』が今、スクリーンの中で動きだします。それに乗って、僕のアニメの旅も未来に向かって始まろうとしているように思います。
劇場公開1979(昭和54)年08月04日
発行東映株式会社映像事業部
©LEIJI MATSUMOTO・TOEI ANIMATION
定価450円
備考1979(昭和54)年度邦画第1位・配給収入16億5000万円

購入  

【映画パンフレット】銀河鉄道 999 ドルビーシネマ(2022年 復刻版)
ノーブランド品
1970/01/01 発売
A4サイズ 復刻版
2023/10/28 17:32 現在(Amazon)

コラム  

銀河鉄道999」の劇場版2作品については管理人的親不知讃歌コンテンツや、それぞれの展示ページで解説のような文章を書いたので、別の内容にしようと思う。
Twitterで専用アカウントを作ってBotを活用しつつ、Facebookにも専用ページを持ち、毎日サイトへ作品をアップし続けているが、そんなに割ける時間もない(だから本サイトはPukiWikiで展開しているのだが)。
それに、マンガばかりをアップし続けても、いくら私設とはいえ「博物館」にはならないので、EP台本ムックまでそのラインナップを増やしたが(台本に関してはほぼ持っていないので展示予定はないが)、銀河鉄道999祭り状態で「パンフレット」カテゴリーを追加してアップしてみた。
40年も前の映画のパンフなので、しょうがないとは言え、コンディションが最悪に悪い。思えば私が映画のパンフを買った最初がコレで、何度も何度も繰り返し読んだ。というより読み過ぎでコンディションが・・・。
正直、台本よりは映画パンフの方が持っている量は多いが、それでもタカが知れた数なので、「展示をどうしようか」と悩みながらサイト運営をしている。
展示のリクエスト等があれば、TwitterでのリプやFacebookページのコメント欄、掲示板等、どこからでも良いので、リアクションをお願いしたい。
具体的なタイトルが不明な場合でも、「こんな作品、ありませんでしたっけ?」といったレベルでも喜んで対応する。

2020(令和02)年06月26日 私設松本零士博物館(Facebookページ)掲載内容を一部改変
 

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