タグ:展示, マンガ, ま, マンガ宇宙工学まるかじり, 日本機械学会, 1993(平成05)年
収録 | 飛び出せ!宇宙へ楽しく「宇宙利用のはなし」 |
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初出 | 日本機械学会誌 第95巻 第891号付録 1992(平成04)年04月05日 |
原作 | 栗林一彦 |
脚色・作画 | 松本零士 |
発行 | 日本機械学会誌 第96巻 第899号付録 1993(平成05)年10月05日発行 |
定価 | ※付録のため定価なし |
備考 |
新しい材料や素材を開発する場合、地上重力下では制約があって正しい実験精度が得られないが、無重力の宇宙空間ではその制約がなくなって実験精度が向上する。
と、いうことを科学的に説明しているのが本作だ。
例えば常温の超伝導物質が2023(令和05)年03月に発見されたと報道されたが(参照:夢の「室温超伝導体」を発見した事が報告されたが、精査が待たれる)、もしこれが本当で半導体分野に活かす材料が開発できれば、コンピュータの実行速度は飛躍的に向上する。
そして量子コンピュータに応用すれば・・・人類は今までにない、信じられないくらいの超絶的な発展を遂げるだろう。
そういった意味でも(コストと安全面で宇宙空間で気軽に実験が出来ればいいのだが)、地上での落下塔、航空機、小型ロケットを使った無重力実験で得られる成果は重要だ。
将来的に宇宙空間に出るコストは低下するだろうし、安全面でもさらなる発展があるだろう。
本作では「高度な製品や素材から身のまわりのモノまで宇宙で創り出す時代が来る」としているが、実に示唆に富む内容だ。
私ですらすぐに超伝導を思い浮かべたぐらいだから。
しかし、まぁ、なんだな。
原作があってもこんなマンガが描けるのは、世界広しといえども松本零士先生だけだな。