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「元祖大四畳半大物語」は、今日のアニメブームの立役者・松本零士の原作の映画化で、本郷で下宿生活をしていた頃の苦節時代をモチーフに描いた笑いとペーソスの大四畳半人情ドラマである。
人間性の回復が問われ、”素朴派”が見直されている最近に人間味豊かな愛すべきキャラクター・足立太が銀幕からデビューするというのはまさに時代の趨勢であろう。
青春は、限りない未来と時間と可能性がある。そして、デッカイ夢と希望を持ち続ける限り、大四畳半には無限のドラマがある。男の純情・ロマンが息づいている。まさにそれは青春の原点である。
主役の足立太には、一二五三通の応募の中からみごと大役を射止めた山口洋司、そして永遠のマドンナを篠ひろ子、ダメヤクザを前川清が好演している。
監督は「嗚呼!花の応援団」の曽根中生と松本零士の共同演出である。主題歌は加藤登紀子で、青春の日々の憂愁を切々と歌いあげている。
劇場公開 | 1980(昭和55)年08月16日 |
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原作 | 松本零士 |
監督 | 曽根中生・松本零士 |
主題歌 | 加藤登紀子「止まらない汽車」(ポリドールレコード) |
発行 | 株式会社にっかつ出版 |
定価 | 300円 |
備考 | 同時上映「鉄騎兵、跳んだ」 |