タグ:展示, ムック, う, 宇宙戦艦ヤマト全記録集, 設計資料版, 宇宙戦艦ヤマト, オフィス・アカデミー, 1979(昭和54)年
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| 序文 西崎義展 | 人は、こころの内なる”愛”を、どこまで高めることができるのだろうか。そしてまたそれぞれの”生”に、どこまで眞摯になれるものだろうか。 人には、さまざまな生き方があり、そこには少なくとも明日への夢と希望が息づいている筈である。 私が、このような気持ちを抱きながら、「宇宙戦艦ヤマト」を企画してから、早いものでもう五年の歳月がたっている。 幼いころから持ちつづけてきた私なりの夢と希望をこめて、果敢に戦いつつ創ったこの「宇宙戦艦ヤマト」は、一言でいい切れば、人間の無限の可能性と、それを信じてあらゆるものに挑戦して行く精神への讃歌である。 ところが近頃、私が残念に思うことは、”シラケ世代”といわれる若者が現われ、人生がすべて判ってしまったような気になって、可能性を信じて挑戦して行くという生き方に、冷ややかな眼をむけていることである。これではもはや若者ではなく、老人ではないか。私自信、今日に至るまで、このような考え方を一度もしたことがなく、例えばどんな仕事でも、いかなる難局に直面しても、私は自分の可能性を信じて、真剣に生きてきたつもりである。最初から自分をあきらめ、あるいは世の中が悪いという前に、何事にも精いっぱい自分をぶつけて行くこと。私はそこにこそ若さを確認し、また若者のロマンのありかたを認めたいと思う。そうした意味では、「宇宙戦艦ヤマト」は、無限の可能性を問いつづける私の生き方そのものである。 私がこの作品を発表して、最も嬉しかったことは、「宇宙戦艦ヤマト」への絶大な支援というかたちで、私の生き方に共感してくれた若者、本当の意味での若者が日本に多勢いるということであった。 私が心から熱愛してやまない若き人々よ!願わくば、本書をきみたちひとりひとりの青春のモニュメントとして、永く愛読されんことを。そして、二度と戻らぬすばらしい青春を悔いのないものにされんことを。 |
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| 目次 | 序文 西崎義展 編著者略歴 アステロイドシップ計画 豊田有恒 宇宙戦艦ヤマト基本設定 ヤマト外観・三面図 艦内配置図 ヤマト各部名称 岩盤装着システム 航行諸機能 側舷・装甲板設定 側舷諸設備 カタパルト・8連装ミサイル 3連装主砲塔 艦橋・司令塔設定 艦橋・司令塔外観 艦長室 第1艦橋・全景 第1艦橋・艦長席 第1艦橋・戦闘指揮席、チーフ・パイロット席 第1艦橋・左舷席 第1艦橋・右舷席 第1艦橋・両舷補助席 第2艦橋[総合大観測室] 中央大作戦室 第3艦橋 基本通路・ドア 交信室・武器コンピューター室 波動エンジン機関部設定 波動砲・エンジンシステム 波動砲・砲口部 波動砲・尾柱部[コントロール席] 波動エンジン・本体 機関室・各種計器類 医療・生活セクション設定 手術室 医務室 食堂・調理室 娯楽・スポーツ施設 艦内設備・個室 工場・格納庫設定 大工場 格納庫 艦載機・火器類設定 コスモゼロ・ブラックタイガー 特殊艦載機[1] 特殊艦載機[2] 小火器・運搬車輌等 地球・地下都市設定 生活様式 中央大病院 交通機関 地球防衛軍設定 沖田艦 ゆきかぜ 基地および司令部 訓練所および観測基地 軍備車輌類 軍事設備 ヤマトキャラクター設定 古代 進 島 大輔 森 雪 沖田十三 真田志郎 アナライザー 佐渡酒造 徳川彦左衛門 地球防衛軍幹部 中堅幹部五人衆 一般兵士 コスチューム ガミラスキャラクター設定 デスラー ドメル 本星最高幹部 太陽系方面司令部 銀河系方面飛行隊長ほか 銀河系方面一般兵士 女兵士・一般市民 ビーメラ星人 イスカンダル設定 スターシャ イスカンダルの風景 スターシャの宮殿 コスモクリーナー ロケットカー 交通機関等 ガミラス太陽系方面基地設定 冥王星基地・外景 冥王星基地司令部 反射衛星砲・施設 反射衛星砲・本体 浮遊大陸・土星衛星タイタン ガミラス太陽系方面軍兵器設定 シュルツ艦・外観 シュルツ艦・内部 駆逐型ガミラス艦隊 高速空母・艦載機 ミサイル・人工衛星等 外宇宙航路設定 外宇宙星団・星域 ビーメラ星 バラン星基地設定 バラン星・基地外観 バラン星・基地施設 バラン星・基地司令部 外宇宙艦隊・兵器設定 ドメル艦 大型空母・新型駆逐艦 特殊艦船 ゲール挺・戦闘機 宇宙要塞島 宇宙機雷・通信リレー衛星 ドメル艦隊設定 円盤型旗艦・外観 瞬間物質移送機・着床装置 多層式宇宙空母 多層式空母艦載機 大型爆撃機・ドリルミサイル ガミラス木星設定 ガミラス木星・外景 デスラー総統府・司令部 ガミラス星諸機関 総統府作戦司令室 デスラー生活様式 デスラーインテリア ガミラス本星兵器等設定 デスラー艦 デスラー艦艦橋 ガミラス星・軍装 小火器類・車輌 ヤマト精密艦艇設計図(抄) TV版ヤマト話数別設定表 TV版ヤマト航路設定図 TV版ヤマト話数別設定図 図版索引 |
| 奥付 | 宇宙戦艦ヤマト全記録集●設計 資料版 1979(昭和54)年03月25日印刷 1979(昭和54)年04月01日発行 |
| 編著者 | 松本零士・西崎義展 1979 ©西崎義展・松本零士 |
| 編集者 | 株式会社梅沢庄亮企画室 |
| 発行所 | 株式会社オフィス・アカデミー |
| 発売所 | 株式会社アカデミー販売 〒102 東京都千代田区九段北1-12-4越後屋ビル4階 振替・東京0-81473 電話・東京(03)265-9474[代表] |
| 印刷・ 製本所 | 日本写真印刷株式会社 |
| 定価 | 2,000円 |
| 備考 | 本サイトでは出版社を発行所としているため、発売所(または発売元)を出版社としていない(例:発行所・小学館クリエイティブ/発売元・小学館等) |
現在のリメイク版ヤマトを含め、『宇宙戦艦ヤマト全記録集』は今まで何度が出版されていたと思うが、特に1978(昭和53)年当時を知っている人ならば、ゴツい段ボール箱に入った『宇宙戦艦ヤマト全記録集』(オフィス・アカデミー版:全3巻)を知っていることだろう。
本書は全3巻の『宇宙戦艦ヤマト全記録集』の発売翌年に販売された、TV版全26話の詳細なビジュアル・ストーリーを省略して「TV版ヤマト~」(本サイト「目次」欄参照)として掲載し、出版された本だ。
全3巻の『宇宙戦艦ヤマト全記録集』は当時30,000円もしたんだが、50年も前の出版だし、私はいつ・どこで・いくらで入手したのだか、とっくに忘れてしまった。
本書にしたところで、恐らくこの本の存在を知っている人はかなりのマニアか変態であろうかと思う。
ともあれ、本書の目次を見ると分かるように、TVアニメ化に当たって総設定・総指揮をした松本零士先生による設定が、敵味方関係なく細かく設定されていることが分かるだろう。
1960年頃のSF作品でも、宇宙を飛ぶロケットを「宇宙船」と名付けていて、それがSF映画になっていたりもするが、実際の海軍をなぞらえて宇宙空母や宇宙戦艦、艦載機、駆逐艦などとメカ設定をして宇宙戦争をアニメで繰り広げたのは、世界でも「宇宙戦艦ヤマト」が初めてだったに違いない。
従来のTVアニメでここまでのストーリーと細部に至るまで設定がなされた作品というのも、やはり「宇宙戦艦ヤマト」が初だったのではないだろうか。
だからこそ、当初TVアニメの放映では視聴率が振るわなかったものの、「本物」が分かるファンにジワジワと支持され、その支持の声が広まって大ヒットを記録するに至った。
まさにTVアニメの金字塔的な作品だと言って過言ではないのは、本書に見られる設定とメカのコダワリにあるし、これは当時松本零士先生以外には不可能な仕事だったに違いない。
だからこそ、松本零士先生がいなければ「宇宙戦艦ヤマト」は誕生しなかっただけでなく、後の大ヒットは望むべくもなかった。
本書では「宇宙戦艦ヤマト」になる以前の企画書「アステロイドシップ計画」を収録しているが、もし仮に「アステロイドシップ計画」のままアニメ化されたとしたら、当然ながらリメイク版を含む現在の「ヤマト」は存在しないし、「ヤマト」のように熱烈に支持するファンがいたかどうか、その後のアニメや声優ブームが1980年代に巻き起こったかどうかさえ、私は非常に怪しいと思う。
本書を出版した、西崎義展プロデューサーが経営していたオフィス・アカデミーはとっくに倒産してしまっているし、今となってはレアな本だと思うが(だからこそプレミア価格になっている)、もし可能なら本書を手に取ってじっくりと見ていただきたい。
通常はあまりやらないのだが、本書の序文を本サイトに転記しておいたので、ぜひ熟読していただきたいと思う。
いつの時代でも文句や批判だけは一人前で、やらないヤツ(出来ないヤツ)は何一つ行動をしないのは変わらないということも、真理のひとつとして参考にしていただければ良いだろう。











