タグ:展示, ムック, さ, さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち, 精密図解集, 宇宙戦艦ヤマト, 朝日ソノラマ, 1978(昭和53)年
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| 内容 | ☆ヤマト 第2次対戦末期、九州南方海上で撃沈された日本の戦艦だが、デスラーひきいるガミラス星の攻撃の時、地球側の秘密兵器として、カムバック。地球を絶望のどん底から救った。初代艦長・沖田十三。 ☆ヤマト艦首波動砲 ☆コスモゼロ 地球防衛軍が生みだした名戦闘機。 ☆コスモタイガーⅡ 地球連邦が開発した新鋭宇宙戦闘機。加藤ら元ブラックタイガーチームのメンバーはこの機を駆ってヤマトに乗り込む。 ☆アナライザー 対ガミラス戦の時にも、ヤマトに乗りこんで、隊員たちを助けた。アナライザーの万能ぶりには、沖田もしばしば目を見はった。 ☆アンドロメダ 復興した地球連邦が造りあげた最新鋭宇宙戦艦。最強武器は、艦首の拡散波動砲であるが、白色彗星をうち破ることはできなかった。 ☆アンドロメダ内部構造図解 ☆惑星開発メカ<A> 満濃大型粉岩車、鉱石運搬車 ☆惑星開発メカ<B> 採掘母艦、レーザー削岩ヴィトール 再建した地球連邦は、その勢力を太陽系無い惑星にまでおしひろげ、新鋭のマシーンを駆使して、資源開発を推進した。 ☆空間騎兵隊用装備 テレザート星でザバイバル将軍と死闘を演じる斎藤たちヤマトの騎兵隊員が使用する武器及びその装備。 多元通信機、対戦車バズーカ砲、マイクログレネードランチャー、小型カセットテープレコーダー。 ☆白色彗星帝国大戦艦 アトランティス帝国軍が、その宇宙戦闘の際に使用する外宇宙派遣戦闘艦 ☆ミサイル艦 テレザート星守備艦隊ゴーランド提督のミサイル戦艦。テレザート星に近ずくヤマトの行手をはばもうとする。 ☆ナスカ、デスバデーダー、イーターⅡ アトランティス帝国のバルゼー提督ひきいる第七浮動機動隊ナスカ艦隊は、地球連邦を討たんと出撃する。 ☆デスラー艦 ヤマトに敗れ、帝星アトランティスに身を寄せていたデスラーに、ズオーター大帝はこの艦を与えた。デスラーは、瞬間物質移送機などを使って再びヤマトと対決する。 ☆戦闘戦車 テレザート星基地のザバイバル将軍率いる突撃格闘兵団の戦車隊は、空間騎兵隊員たちと壮絶な闘いをくりひろげる。 |
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| 奥付 | 月刊マンガ少年・臨時増刊 さらば宇宙戦艦ヤマト 精密図解集 1978(昭和53)年09月20日発行 |
| 発行所 | 朝日ソノラマ(株) 東京都中央区銀座4-2-6 第2朝日ビル |
| 発行人 | 村山実 |
| 編集人 | 原田利康 |
| 印刷所 | フォト印刷(株) |
| 製本所 | 大和製本(株) |
| 定価 | 650円 |
| 備考 |
本書を「ムック」と呼んでいいのか分類が不明だが、当時は時々こうした「変な本」が出版されたので、見付けたら購入して蔵書していた。
恐らく本書を知っているのは余程の変態かマニアだろうと思うが、こういった「変な本」はまだいくつかあるので、そのうち折に触れて「展示」しようと思う。
さて、本書の何が変かと言えば、「精密図解集」の割に精密じゃないというのは御愛嬌にしても、ページを切り離して広げて見ることが前提になっている点だ。
かと言って『カード図鑑』(これは近日中に「展示」予定)のように、簡単に切り離せるようにはなっておらず、ページを切り取ってしまえばそれまでな本になっている。
私が考える本書に対する「正解」は、本書を2冊購入し、1冊を本棚に置く。
もう1冊は全ページを切り離し、1枚ずつ計16枚のB2サイズのパネルを用意して、キレイにパネル化して飾ることだと思う。
ただ、B2サイズのパネルなんかは当時どこにでも売っているモノではなかったし、私が後年松本零士作品ポスターをパネル化した時ですら1枚2,500円~3,000円ほどしたから、それを都合16枚も揃えるとなると、パネル代だけで1枚2,500円として40,000円もかかる。
それに、私がポスターをパネル化した時は、地元で欲しいパネルが売っていないから池袋にあった東急ハンズ(現・ハンズ)まで買いに行ったが、一度に何枚も買うとデカいし重いしで、車で買いに行くしかなかった。
ともあれ、本書は製本されていてページにはキッチリ折り目が付いているし、そこまでするほどの「精密図」か?と言えば、そうでもない点がモヤモヤする。
結局、2冊買うかは別にしても、本書から好きなページを切り離して部屋の壁に画鋲で貼る、というのが想定されていた本書の使い方で、そうしてしまうのが関の山だったろうと思う。
本書を購入してページを切り離したかどうかはさておき、そもそもSF作品というのは小説の世界で、SFマンガやSFアニメと言っても幼稚で子供騙しのような誇大妄想SFしかなかった当時を考えれば、本書の「精密図解集」は画期的であった。
例えば、「ロボット工学三原則」で知られるアイザック・アシモフのSF小説『われはロボット』(小尾芙佐訳・原題『I, Robot』)も、肝心の頭脳は「陽電子頭脳」という、AIですらないワケのワカラン話でしかなかった。
確かに『I, Robot』の時代、本が出版された1950年代には人工知能はまだ存在しなかったし、当然「AI」という言葉もなかったが、世界初の電気式コンピュータ「ENIAC」(エニアック:1945年)は存在していた。
つまり、今現在の最新科学技術から類推してSFを創造し、それを小説・マンガ・アニメ・映画等で表現するというのはあったが、一般人は荒唐無稽で理論的に破綻していると思うし、それ以前に難しい理屈は理解しないから、本格的なSF作品はマニアのモノでしかなかったと言える。
確かに大東亜戦争で沈没した戦艦大和や、長距離特急の蒸気機関車が宇宙を飛ぶというのは荒唐無稽ではあるものの、そこに「もっともらしい理屈とメカ」を持ち込んだのが松本零士先生であり、荒唐無稽さをロマンに変換してマンガやアニメとして見せ、メカニカルな設定を施してアニメや書籍になったのは「宇宙戦艦ヤマト」が最初だったと思う。
こうして、より本格的なSFマンガやSFアニメが登場し、「宇宙戦艦ヤマト」とほぼ同時期で1970年代後半から現在まで続くのは「機動戦士ガンダム」シリーズだと思うが、最初にSFとアニメの両方で市民権を得たのが「宇宙戦艦ヤマト」シリーズだった。
例えば、本書の内容を見ても分かるように、「惑星開発メカ」が登場する。
これはヤマトによってガミラス帝星の侵略を防いだ地球が復興し、太陽系を開拓して資源を得るというストーリーでもあるし、細かいことを言えば本書では「空間騎兵隊用装備」も網羅している。
※もっと細かいことを言えば、本書「内容」にある文章はもうちょっと何とかならなかったのか? 漢字の使い方もイマイチだし、第一、「近ずく」は間違い
こうした「ストーリー」や「ディティール」があるから、「ヤマト」シリーズはSFアニメとして絶大な支持を得るに至った、と言えるのではないか。
それは登場人物からメカに至るまで、設定・デザイン・指揮・監督をした松本先生がいなければ、「ヤマト」シリーズはあり得なかった。
ゆえに、1978(昭和53)年当時で本書が発売されたのは画期的なのだ。
ただし本書は売れなかったのか、あとに続く書籍はなかったと思う。











