宇宙戦艦ヤマト 劇場版総集編(近代映画社)


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コンテンツ
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宇宙戦艦ヤマト 劇場版総集編  

『宇宙戦艦ヤマト 劇場版総集編』表紙 『宇宙戦艦ヤマト 劇場版総集編』背表紙
『宇宙戦艦ヤマト 劇場版総集編』裏表紙

詳細情報  

目次ヤマト ポスター セレクション
完結編 キャラクタースペシャル
フィルム ストーリー ダイジェスト
SPECIAL EDITION LOVE STORY 古代進&森雪
キャラクター&メカニック オール ファイル
完結編 設定資料集
オール宇宙戦艦ヤマト大事典
SPECIAL TALK 西崎プロデューサーヤマトを語る
全テーマ曲コレクション 譜面付
劇場版 全スタッフ リスト
編集後記 昭和49年に放映されて以降『宇宙戦艦ヤマト』は、幾多のファンの心をつかみ、10年に近い年月、愛され続けてきました。それだけ、この作品には大きな魅力がありました。
 その根底に流れるテーマ、斬新な画面、そして、何よりも、あの6万2000トンという巨艦が宇宙をゆくというアイデアは、夢とファンタジーにあふれたドラマを画面に展開するのに充分でした。
 そして今、ヤマト最後の旅が、多くのスタッフの手によって描かれようとしています。ジ・アニメでは、完結編の前にこれまでの『ヤマト』を振り返る意味で、この臨時増刊を企画いたしました。懐かしい名場面、キャラクター、そして完結編の最新情報と、来年春への期待いっぱいの1冊です。
 あなたもこの本で、ヤマトの宇宙へと想いをはせて下さい。
奥付ジ・アニメ臨時増刊「宇宙戦艦ヤマト」劇場版総集編 第4巻第17号通巻47号
1982(昭和57)年11月30日発行
編集発行人小杉修造
発行所株式会社近代映画社
東京都港区西新橋2-7-4 第20森ビル9F
印刷大日本印刷
定価1,000円
備考

購入  

コラム  

近代映画社はその名の通り映画雑誌の専門出版社で、当時アニメ雑誌の『ジ・アニメ』を発行していたものの、初のアニメ雑誌『月刊OUT』(みのり書房)や、総合アニメ雑誌『アニメージュ』(徳間書店)ほどの支持は得られなかった(と思う)。
本書の目次と編集後記の内容、それに背表紙の薄さを見て想像がつくように、内容的に「永遠に」までの劇場版ヤマトをザックリまとめて総集編とし、次作「完結編」の最新情報をザックリまとめているに過ぎない。
つまり、良く言えばソツがないが、悪く言えば本も内容も薄いのだ。
それでいてこのムックに、当時の主な購買層である中高生が1,000円も出せるか?で考えると、普通のヤマトファンは買わないし、私も何で買ったのか不思議なぐらいだ。
要するに、主な購買層が大人の映画ファンである『スクリーン』といった雑誌のノリでアニメ雑誌を作っても、アニメファンに刺さらないのは自明だろう。
アニメ雑誌は、『月刊OUT』が「ヤマト特集」のあまりの評判と発行部数からアニメ専門誌となり、大手出版社の徳間書店がヤマトの特集本(確か『テレビランド』別冊)から『アニメージュ』として追随した経緯がある。
さらに『アニメージュ』に追随した『ジ・アニメ』は、先行していた2誌とは別で「映画専門誌が作るアニメ雑誌」だから、根本的にスタート地点からして違う。
確か、アニメ雑誌で一番最初に休刊(廃刊)になったのが『ジ・アニメ』だったと思う。
実際、ヤマトシリーズが劇場版アニメとして異例のヒットをブチかまし、アニメブームの口火を大きく切ったのは間違いがないが、映画業界が「アニメは儲かる」と本気で実感したのは劇場版「銀河鉄道999」(1979(昭和54)年度邦画配給収入第1位)だったことを考えれば、邦画や洋画よりアニメ映画を下に見ていた業界なんだから仕方がない。
中学・高校のクラスでもマニアックでクセ強めのOUT派や、まんべんなくアニメをカバーするアニメージュ派ばかりで、ジ・アニメ派はほぼ皆無だった。
私はマンガ雑誌やアニメ雑誌を買わないパソコン雑誌派だったので、別の意味で孤立はしていたが。

2025(令和07)年07月20日 私設松本零士博物館(Facebookページ)掲載内容を一部改変・加筆

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