タグ:展示, ムック, や, ヤマトよ永遠に, 設定資料集, 宇宙戦艦ヤマト, 少年画報社, 1980(昭和55)年
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| 巻頭カバー | いま、6万2000トンの巨艦がゆく 暗黒の空間を切り裂いて いま、宇宙戦艦ヤマトがよみがえる 無限の 宇宙はただ沈黙していても―― ヤマトは旅をつづける!! 熱い心と熱い涙をいだいて 若い戦士たちは宇宙をかける!! 古代が、島が、そして、ヤマトがゆく!! |
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| 目次 | 劇場版ポスター&オリジナルポスター 完全ストーリー特集(ダイジェスト・フィルムストーリー) ヤマト・プレリュード 決定稿 シナリオ完全収録 設定資料コレクション 1️⃣人物キャラ設定 2️⃣メカキャラ設定 3️⃣美術設定 4️⃣絵コンテ 特別企画 声優座談会 麻上洋子/富山敬/永井一郎 全スタッフ リスト サイン色紙プレゼント |
| 奥付 | 週刊少年キング増刊 9月30日号『ヤマトよ永遠に・設定資料集』 1980(昭和55)年09月27日発行 |
| 編集人 | 小林照雄 |
| 発行人 | 今井堅 |
| 発行所 | 株式会社少年画報社 〒101東京都千代田区三崎町3-3-12 ☎東京03(262)3501 振替・東京(5)20260番 |
| 定価 | 1,200円 |
| 備考 |
私の貧しい本棚を漁ったところ、「ヤマト」の設定資料集はどうやら本書のみで、かすかな記憶だと「完結編」にも設定資料集があったような気がしないでもない。
本書のような設定資料集を出版していたのは少年画報社だけだったから、本棚の「999」の設定資料集を確認してみると、『銀河鉄道999劇場映画設定資料集』が1979(昭和54)年10月28日の発行で、恐らく同社での設定資料集としては初だったと思う。
本書はその翌年の発行で、同年には『銀河鉄道999設定資料集TVアニメ総集編 01巻』が08月10日に発行されているから、本書で3冊目の設定資料集の出版であると思われる。
1960年代のマンガシーンを考えると、それまで月刊誌だったマンガ雑誌が次々と週刊誌化して行き(新たに登場した週刊マンガ雑誌を含む)、少年画報社も『少年キング』で週刊マンガ雑誌に参入していたが、常に『少年マガジン』『少年サンデー』『少年ジャンプ』『少年チャンピオン』の後塵を拝していた。
他誌に比べて販売部数が低迷している中、1977(昭和52)年に松本零士先生が「銀河鉄道999」を引っ提げて連載を開始したから、販売部数がかなり伸びて少年画報社の景気が良かった時期があった。
ところが松本零士アニメが1980年をピークに人気が下降すると、雑誌連載のマンガについても松本零士人気が衰えて行き、少年画報社としても販売部数が低迷して行った。
考えてみれば「ヤマト」シリーズも本作「永遠に」をピークに人気が低迷し始めていて、TV版「ヤマトⅢ」、劇場版「完結編」と続いたものの、当時のことを思い返すに、私を含めヤマトファンの多くが「完結編」でやっとヤマトが終わったか、┐(´д`)┌ヤレヤレ と思っていたのだ。
それで後に「復活篇」とは、本当に開いた口が塞がらなかったが、そう考えてみると「ヤマト」の設定資料集は、本書が最初で最後だったのかも知れない。
世にアニメブームを巻き起こしたのは一連の「ヤマト」シリーズだし、アニメブームが社会現象として認知・定着した(映画をはじめ各業界が「儲かる」と確信した)のが劇場版「銀河鉄道999」だから、出版各社がこぞってブームに乗ったのは言うまでもない。
その反面、1980年代に入るとマンガやアニメはより多種多様な花が開くことになり、それこそ「アニメオタク」というスラングが生まれ、謂れなき差別も横行した。
私の場合は当時「パソコンオタク」という別種のオタクであったが、時代的にはファミコンの発売と流行で、従来のアーケード用を含めTVゲームがブームになった頃でもある。
結局のところ、良くも悪くも世相というのはエンタメの変遷(各種メディアとそのコンテンツの進化と発展)なんだな、と思う。
私にしてみれば文学もエンタメなのだが、それとは別に松本零士の稀有な作品世界を後世に残して語り継がなければ、と思っている。











