ヤマトよ永遠に(集英社)下巻


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ヤマトよ永遠(とわ)に 下巻  

『ヤマトよ永遠に 下巻』表紙 『ヤマトよ永遠に 下巻』背表紙
『ヤマトよ永遠に 下巻』裏表紙

詳細情報  

目次1 波動カートリッジ砲
  出現した浮遊要塞
  火をふくヤマト
  異常な大爆発
  信じあう心

2 地球そっくりの惑星
  突破した暗黒星雲
  地球へまいもどったのか!?
  出迎えた謎の女

3 サーシャの悲しい決意
  ふしぎな大広間
  不吉な運命
  叔父さまさようなら
  ユキの本心
  はげましてくれる母の霊

4 さらけだされた敵母星
  地底にひそむ仲間たち
  いつわりの歴史
  命がけの抵抗軍兵士
  アルフォン少尉の死
  母星大爆発

5 決死のデザリアム星突入
  サーシャの命はどうなる?
  切断された配線回路
  山南艦長の死
  デザリアム星の壊滅
  永遠に生きるサーシャ
  古代の誓い

設定資料
  ゴルバ型浮遊要塞
  ヤマト姿勢制御ロケットノズル
  黒色戦艦グロデーズ
  聖総統スカルダー

 <スタッフ紹介>
原作 西崎義展・松本零士
文  三浦清史
協力 オフィス・アカデミー
編集 (株)小林企画 原武子/橋詰尚己
製作・総指揮 西崎義展
監督・総設定 松本零士
監督・脚本  舛田利雄
脚本     藤川桂介
脚本     山本英明
SF設定協力  豊田有恒
巻末カバー 勇猛な黒色宇宙第三機動艦隊の攻撃をかわし、未知の黒色星雲をやっとのこでくぐりぬけたヤマトだったが、その目の前に現れたのは、地球そっくりの敵の星だった。
 青空と緑にかこまれ、世界的な美術品と音楽にあふれる星は、200年後の地球の姿だという。”ヤマトは地球へもどれない”この事実を知らされて、動揺する古代たち・・・・・・。
奥付ヤマトよ永遠に<下>
© 1980 西崎義展・松本零士
1980(昭和55)年09月10日 第1刷発行
原作松本零士西崎義展
三浦清史
発行者堀内末男
印刷所廣済堂印刷株式会社
発行所株式会社 集英社
東京都千代田区一ツ橋2-5-10
〒101 電話 販売部 03(238)2781
      出版部 03(230)6351
定価480円
備考

購入  

ヤマトよ永遠に〈下〉 (1980年) (少年少女集英社文庫)
松本 零士(著), 西崎 義展(著), 三浦 清史(著)集英社
1980/09/01 発売
¥100
2025/04/30 22:15 現在(Amazon)

コラム  

本書もそうだが、モンキー文庫は中学生ぐらいまでの少年・少女向けの内容のため、当時は小学生だったがバカにして実際にちゃんと読んだことはなく、ちゃんと読んだのは集英社コバルトシリーズだけで、ほとんど読まずにコレクションにしていた。
今になって改めて読んでみると、ストーリーが分かりやすく展開されていて、なかなか面白い。
冒頭のカラーページや、文中にアニメの場面が挿入されているのも、中学生ぐらいまでの読者には読み進めやすいだろう。
確かに小学生や中学生が最初に読む小説として、「宇宙戦艦ヤマト」というコンテンツもそうだが、これほど良く出来た本もないと改めて思った。
現在はこうした書籍がないのが本当に惜しいと思うが、やはり商業的に難しいのかも知れない。
さて、本書(上下巻)の内容(というより「永遠に」の内容)にある「もうひとつの地球」のアイデアは、『四次元世界 02巻 140万光年の沈黙』所収の「海軍拳銃1851」(初出:1971(昭和46)年SFマガジン』10月臨時増刊号)や、『ワダチ』(初出:1973(昭和48)年『少年マガジン』11月4日号)に見ることが出来る。
そう考えると、松本零士先生の作品を別の切り口から見ることが可能であるし、それを整理して論じてみるのは面白いかも知れない。
この作品のアイデアの源泉となる作品は◯◯で、さらに□□や△△に発展し、それが最終的に☓☓として結実した、みたいな。
ひと口に「松本零士の世界」や「松本零士の宇宙」というキャッチコピーは使われがちだし今までさんざん使われて来たが、実はちゃんと作品を分析して系統立てて説明している人や書籍等は皆無だったりする。
割と簡単なのは作品のアイデアよりも登場するキャラクターだが、これは「松本零士キャラクター一覧」みたいなコンテンツとしてみると面白いだろうし、これを上述した内容とリンクして展開してみると、さらに厚みと面白さが増すだろう。
本サイトでやれるとしたら「松本零士キャラクター一覧」コンテンツがやっとで、それも画像を使う場合は零時社に許諾を申し出る必要があるかも知れない。
さらにアイデアの分析まで踏み込むと、サイトのコンテンツには収まらず、恐らくボリューム的に本として執筆する必要があるだろう。
いずれにせよ、今の私にはその余力がないのが残念だ。

2025(令和07)年04月28日・30日 私設松本零士博物館(Facebookページ)掲載内容を一部改変・加筆

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